目次
FXとは?
FX(外国為替証拠金取引)とは通貨(海外のお金)を交換して、利益を出す投資のことです。
例えば、1ドル100円で買って、1ドル110円の時に売れば10円の利益です。
売買時のレートの差額で利益を出すのがFXです。
1日の取引量
2019年4月中における1営業日の平均取引高は711兆7,200億円(6兆5,900億ドル:1ドル108円換算)です。
2019年度の東証市場第一部の1日平均売買代金は、2兆6,097億円なのでFXは株の売買の272倍の市場規模です。
2019年度の日本の国家予算が102兆6580億円なので、FXは1日で国家予算の7倍の取引量です。
市場規模が大きいので、価格操作や不正ができない、公平な市場と言われています。
参考 「外国為替およびデリバティブに関する中央銀行サーベイ (2019年4月中 取引高調査)について」日本銀行
FXは24時間いつでも取引可能
FXは世界中で取引がされてるので、平日なら24時間いつでも取引ができます。
土日は市場は休みですが、自分の好きな時間に取引ができるのがFXのメリットです。
24時間取引ができるので、ついつい長時間取引をしてしまったりすることがあるので、注意してください。
FXで稼げると、楽しくてついつい長時間取引をしてしまうトレーダーが多いのもFXの特徴です。
FXで利益を出す方法は2つ
為替差益を狙う
「安い時に買って、高い時に売る」、「高い時に売って、安い時に買い戻す」これで利益を出すのが為替差益を狙う方法です。
ドル円の取引で
ドルを100円で買って、110円で売れば10円の利益
ドルを110円で売って、100円で買い戻せば10円の利益
このように、買いでも売りでもどちらでも利益が出せるのがFXのメリットです。
株のように売った場合、貸株料のような余計なコストも発生しません。
金利差収入を狙う
金利の安い国の通貨で金利の高い国の通貨を買うと、2国間の金利差分のお金をもらえます。
金利差収入のことをスワップポイントと言います。
例えば日本円(-0.1%)でトルコリラ(17%)を買うと、差額の17%分の金利を毎日もらえます。
このように高い金利を狙った中長期売買をするトレーダーも多くいます。
金利が高い通貨は、通貨価値の下落が激しく為替差損が発生しやすいので注意
FXのメリット
少ない資金で取引可能
FXはドル円なら5千円程度から取引ができます。
証拠金(投資金額)の最大25倍までの取引ができる、レバレッジという仕組みがあるからです。
例えば、手元に1万円しかなくても、25倍の25万円の取引ができるので、少額でも大きな利益を狙えます。
その反面、損失も大きくなりやすいので注意が必要です。
買いでも売りでも、どちらでも利益を狙える
FXは買いでも売りでも利益が出せるので、いつでも利益を狙った取引ができます。
株の場合、空売りは貸株料のコストや信用取引は手元資金の3倍までという制限があるので、買いが取引の基本になります。
FXは売りでも買いでも、かかるコストは一緒なので、コストや心理的なストレスがなく、いつでも利益を狙えるのがメリットです。
ドル円の取引を例にすると、円高でも円安でもいつでも利益を出せます。
FXのデメリット
FXは簡単には稼げない
結論から言うとFXは株や債券より難しい投資です。
株はその会社の自己資本比率や収益率など明確な判断基準がありますが、為替は非常に複雑な要因で動きます。
要人発言や各国の金利、原油や金相場など様々な要因で動く上に、その時々でその要因が為替レートに与えるインパクトが変わってきます。
プロでも予想が難しいのがFXの世界です。
予想が難しいFXで利益を出すためには、為替の知識(勉強)とある程度の量の経験が必要です。
稼げるようになるまで時間がかかる
稼げるようになるまで、FXの知識を勉強し、実際にトレードして膨大な経験を積む必要があります。
Twitterやネットの情報で、「FXは簡単に稼げる!」、「FXで月収100万円稼げる」なんて言葉書いてありますが、ほとんどが嘘です。
特にTwitterは稼いでいる系のツイートは99%が嘘で、高額な塾や情報商材を売ろうとする悪徳業者なので注意してください。
また、アフィリエイト報酬目的のサイト(業者や個人)が儲かるように見せて、口座開設をさせようとするケースが多くあります。
取引回数にもよりますが、FXで稼げるようになるまでは最低でも1年はかかります。
稼げてる投資家のは全体の1割程度
1年後にFXを止めている人の割合は約9割です。
逆に、1年以上取引を続けてる投資家は利益を上げている可能性が高くなる傾向があります。
FXの取引経験が5年以上になると、利益を上げている投資家の割合は6割ぐらいになると言われています。
これは長い年月をかけて知識と経験を積んだ結果です。
FXの取引コスト
FXは取引ごとにスプレッドというコストがかかります。
買いと売りが同じレートではなく、多少の差があり、それがスプレッドと言われています。
つまり、買いと売りの差額がFX会社の利益になるので、それが取引コストです。
FXで一番重要なのは、スプレッドが少ないFX会社を使うことです。
取引(トレード)の仕方
FXには、大きく分けて4つの取引方法があります。
スキャルピング
数秒から数分で売買を繰り返すこと。
小さな値幅を狙い、細かく取引を繰り返すことで利益を狙います。
1回の利益となる値幅は少ないですが、回数を重ねることと、取引金額を増やすことによって大きな利益を狙えます。
デイトレード
数分から数時間で売買を繰り返します。
基本的にはその日のうちに取引を終わらせることから、デイトレードと言われています。
スキャルピングより、比較的大きな値幅を狙うので1回の利益はある程度大きくなります。
スイングトレード
数日から数週間で売買をします。
長い期間をかけて取引をするので、1回の利益はかなり大きくなります。
日をまたいだ取引なので、寝ている間に大暴落や大暴騰などがあったりするので取引金額は少額にし、大きな為替変動にも耐えれるようにする必要があります。
長期トレード
数ヵ月から数年で売買をします。
基本放置プレーになるので、トレードをしている感覚は乏しいものとなります。
1回の売買の利益が大きくなりますが、相場が予想と逆に言った場合大損する可能性も高いので注意が必要です。
海外のFX会社は危険
海外のFX会社は出金できなかったり、突然会社がつぶれたり、サイトが閉鎖されたりするので危険です。
日本のFX会社の場合、信託保全という制度で預けたお金は別管理されるのでFX会社が倒産しても戻ってきます。
海外FXの特徴として、高レバレッジ(888倍など)、スプレッドが広い、手数料がかかる、ゼロカット(相場の急落などでマイナスになってもマイナス分を帳消しにしてくれる)などがありますが、出金できなかったり、手数料が日本のFX会社より数倍~数十倍も高かったり、デメリットが大き過ぎます。
安全に長期的に稼ぎたいなら日本のFX会社を使いましょう。
FXとは まとめ
- FXとは、通貨の交換をして利益を得る投資
- 24時間いつでも取引可能
- 買いでも売りでも取引ができる
- 金利収入をもらえる
- 少ない投資金額で25倍の大きな投資ができる
- 海外のFX会社は詐欺が多い